今年で法性寺のバザーは30年、メモリアルなバザーという事もあって今回は多くの方々から品物を提供していただきました。
 ご近所の方からバザーの品物を取りに来ていただきたいとの連絡を受け、泉屋仏壇店の車を出していただき、ダンボール箱30箱あまりを頂戴したり、都島から電動自転車の前後に品物をいっぱい積んで何度も何度も運んで頂いた方、宅急便で送って頂いた方も沢山ありました。そんな事で、例年ですとバザー前日に値段付けをするのですが、今回は3日前の22日からお手伝いの皆様にお集まり頂き値段付けをしました。

 今回、30年目のバザーを行なうにあたり、DVDを制作していたところ一年間に複数回のバザーをしていた年が思いの他多いのに気付き、その年月日を書き出してみました。「昭和55年11月9日。56年10月4日。57年11月7日。58年10月10日。59年10月10日。60年5月25日・7月24日・9月22日。61年5月18日・7月20日・9月15日。62年5月10日・7月12日・9月6日。63年7月10日・9月11日。 (これまで16回)

 平成元年7月2日・9月1日(10月22日庫裏客殿・大黒殿落慶式)。2年4月29日・6月24日・9月30日。3年5月19日・10月27日。4年6月28日・10月25日。5年6月6日・10月24日。6年6月26日・10月23日。7年5月28日・10月22日。8年6月9日・10月20日。9年5月18日。10年5月17日・11月1日。 (20回)

 11年6月5日・11月14日。12年7月2日。13年10月8日。14年10月20日。15年10月19日。16年10月17日。17年10月22日。18年10月29日。19年11月11日。20年11月23日。(11回)以上合計47回行なっていました。驚きの数字です。

 10月25日に行なわれた48回目のバザーには「大阪日々新聞」の紹介があり本当に多くの方の来場があり、取材に来て頂いていた毎日新聞の記者も、品物の多さと来場者の多さに驚いておられました。 当初25日と26日は雨の天気予報でしたが仏さまのプレゼントでしょうか、外に設けた「持ち帰り無料コーナー」のセットを片付け始めると同時に雨が落ちてきました。そして26日は冷たい雨の降る1日でした。
▲10月25日大阪日々新聞朝刊記事 ▲10月26日毎日新聞朝刊記事
 本年で法性寺がバザーを始めて30年になる事を称えて、「法性寺檀信徒中」が日蓮宗管長表彰を受賞したことにより、バザーが終わった10月25日午後6時から天満橋中華料理「東天紅」において「法性寺バザー30年を祝う会」が行なわれました。

 この祝賀会には、日蓮宗宗務院から斉籐憲一護法伝道部長や丸田英宣大阪市宗務所長、前衆議院議員中馬弘毅先生、東大阪市会議員横山純児先生、毎日新聞大阪本社伊藤芳明社長、四恩学園理事長金戸述先生など多くのご来賓の出席をいただいて賑やかに催すことが出来ました。

 祝賀会は、先ず住職が制作編集した「バザー30年」の」DVDを上映、その後丸田英宣宗務所長から前護持会長角倉與志夫さんに管長表彰状が手渡されました。(写真)

 その後、宗務所長、斉籐憲一護法伝道部長、中馬弘毅先生、伊藤芳明毎日新聞社長の祝辞に続いて、思いがけない金戸述四恩学園理事長から住職に感謝状の授与がありました。
 続いて住職を中心に、東大阪市議会議員・横山純児先生。叶ホ清代表・瀧伸弘様。叶屋代表・梅本佳宏様。葛棊ソ理 和光菴代表・平井和光様。岩ト駒代表・西川佳人様による鏡開きが行なわれ、法性寺万灯講を代表して佐藤育延様による乾杯の音頭で祝宴となりました。
 祝宴が始まって早々に、10月11日に行なわれた「立正安国論暗唱大会」で見事三枚を暗唱された岸本信子、澤蓉子・砂子登美子・高松美津子・高松千津子、高木敏子・津江田恵子・津江田和大・両金淑后の皆さんによる暗唱披露が行なわれました。

 宴がすすみ、この日招待した四恩学園の子供達8名が中西裕施設長先生のギターに合わせて四恩学園のうた「四恩の風」を元気よく歌ってくれました。それに答えて、万灯講副会長の依田昭治様から四恩学園の子供達に「一月にまた楽しい新年会をしましょう」とプレゼントを約束して祝賀会を終了しました。
 また、この祝賀会に中馬先生と府会議員梅本のりふみ先生、平松市長様(別記)からお祝いのメッセージを頂戴しました。

 そしてまた、毎日新聞伊藤社長様から「昨晩は素晴しい会にお招きいただきありがとうございました。……。たまたま帰りのエレベータで杖をついて乗ってこられた女性をタクシー乗り場までお連れすることになりました。何と90歳のお婆ちゃんで、不自由な足で、一人で出席されている姿に法性寺のすごさを垣間見た気がしました。小生が30年目に大阪に戻りましたのも何かの御縁かもしれません」と手紙を頂戴しました。

 毎日新聞の社長さまにご案内をさせていただき、ご出席頂けたのは、30年前に法性寺のバザーの記事を書いて頂いたご縁です。
 法性寺の三十年メモリアルバザーとその祝賀会が盛大に開催されましたことを心からお喜び申し上げます。昭和五十五年に、「難民救済バザー」として始まり、以来、難民救済や交通遺児、児童養護活動などを通じて、社会福祉の向上に貢献してきたこのバザーが、このたび三十年の節目を迎えられましたことはご同慶であり、山本住職をはじめ皆様方のご熱意とご尽力に深く敬意を表します。
 バザーは、運営する人、品物を提供する人、買う人、皆さんの温かい心で成り立っていますが、こうした大阪の人の優しさ、温かさは何より大阪の誇りであります。
 大阪市といたしましても、そんな皆さんと一諸に、安全、快適で活気と元気あふれるまちづくりに取り組み、大阪の良さを私自身があちこちでPRし、誰もが本当に「いちばん住みたいまち」と思えるよう力を尽くしてまいりますので、皆様方のご支援とご協力をお願い致します。 法性寺バザーのますますの盛会と、皆様方のご健勝、ご多幸を心からお祈り申し上げまして、お祝いのメッセージと致します。
大阪市長 平松邦夫