▲11月12日から描き始めた、本堂側面の空間壁画「天邪鬼」が11月22日に仕上がり、
23日朝取り付けられました。作業終了と同時に雨が降り始めました。
この「天邪鬼」は、身延山久遠寺「祖師堂」の彫刻(左上)を絵にしたものです。
身延山の「天邪鬼」は、大工の棟梁が大きな梁(はり)のある家を建てていた所に
天邪鬼が遊びに来て、その時、大工の棟梁が
「お前はたいそう力持ちらしいが、いくら力持ちでもこの大きな屋根は支えられないだろう?」
と問い掛けると
元来、人と変わった事がしたいチョッとへそ曲り?な天邪鬼は、反発して
「そんな事、朝飯前さ!」と言うや否や梁と屋根の間にすっぽりと納まりました。
すると、すかさず棟梁が梁を支えていた柱を外してしまったそうです。
それ以来天邪鬼は、人に反発する力で大きな屋根を支えているというそんな逸話から、
身延山の「祖師堂」の虹梁(こうりょう)の間には天邪鬼の彫刻が施されています。
法性寺の天邪鬼も大きな梁を支える「家屋守護」の願いを込めて描きました。 |